
異なるタイプのボルト
ボルトとネジの違いは2つあります。1つは形状です。ボルトのスタッド部分は厳密に円筒形で、ナットを取り付けるために使用されますが、ネジのスタッド部分は円錐形や先端が尖っている場合もあります。もう1つは機能の違いです。ネジはナットの代わりに対象物にねじ込まれます。多くの場合、ボルトは単独で機能し、事前にドリルで穴を開けたネジ穴に直接ねじ込まれ、ナットとの連携は必要ありません。この場合、ボルトは機能上、ネジに分類されます。


ボルトの頭の形状と用途は、六角頭ボルト、四角頭ボルト、半丸頭ボルト、皿頭ボルト、穴付きボルト、T頭ボルト、フック頭(基礎)ボルトなどに分けられます。
柱のねじは並目ねじ、細目ねじ、インチねじに分けられるので、細目ボルト、インチボルトとも呼ばれます。
製造工程
まず、第一パンチが動いて線材を成形準備し、次に第二パンチが動いて線材を再び鍛造し、完成品を成形します。冷間圧造工程では、固定ダイ(圧縮ダイ)とスタンピング(平坦化)ダイ(打ち抜きダイ)が用いられます。
ねじ山の形状(頭の数)は一定ではありません。複雑なねじの中には、複数のパンチを同時に成形する必要があるものがあり、そのため多連設備によるねじ成形が必要となります。パンチが移動した後、ねじの頭は完成しますが、ねじ軸の部分はまだねじ山が切られていません。ねじ山を形成する方法は転造です。転造とは、2つの相対的に回転するねじ山転造ダイス(すり板)を用いて、多連設備またはヘッダーマシンで成形された円筒形のブランクを中央で押し潰す方法です。
ヘッディングと歯面研磨の後、ネジ全体が完成します。もちろん、ネジの外観をより明るく美しくするために、通常は表面処理工程が行われます。例えば、ステンレス鋼ネジの洗浄と不動態化処理、炭素鋼ネジの表面に電気めっきなどです。様々な色のネジ留め具が作られています。

